研究内容
研究目的
小児がん経験者が他者に闘病体験を打ち明けるまでの心理的プロセスを明らかにすること
研究背景
小児がん経験者の社会的自立や心理的成長には、他者からのサポートが必要です。
「その後」の人生がより長く、進学・就職・結婚といった多くのライフイベントを経験することの多い小児がん経験者にとって、「誰に」「どのような」自己を開示するのか、又はしないのか、選択場面が多いことは注目すべき点です。
選択場面の多い小児がん経験者に、一様の自己開示方法を提示することは現実的ではなく、彼ら自身が決めて進んでいく力を支えていくことが求められているのではないでしょうか。
私は、彼らを支援する医療者の一人として、このように考え、まずは、彼らが行う自己開示について、それに伴う迷いや葛藤、開示方法の選択といった心理的なプロセスを明らかにしたいと考え、本研究に着手しました。
研究資金と利益相反について
本研究は、令和3(2021)年度科学研究費助成事業(学術研究助成基金助成金)(研究活動スタート支援)による助成を受けて行っています。(課題番号21K21147)
その他、報告すべき利益相反はありません。